オンライン診療の定期購入トラブル、料金は先に見せて信頼を
2026年6月26日、ヒフコNEWSが、国民生活センターの注意喚起(同月23日発表)を報じました。ニキビ・AGA・痩身目的のオンライン診療で、処方薬の定期購入トラブルが続いているという内容です。一部の事業者の話に見えて、まじめに診療する貴院の申し込みにも不信の影が差します。料金や解約条件を『先に見せる』ホームページのつくり方を、院長先生と一緒に考えます。

クリニックのWEB集患やオンライン診療まわりの情報設計を支援している、メディカルサインの中村です。
2026年6月26日、美容医療の専門メディア「ヒフコNEWS」が、国民生活センターの注意喚起を取り上げました。もとになったのは、同センターが6月23日に公表した発表です。ニキビ治療やAGA治療、痩身目的のオンライン診療で、処方薬の定期購入や解約をめぐる相談が続いている、という内容でした。
「これは一部の派手な事業者の話で、うちには関係ない」。そう感じられた院長先生もいらっしゃると思います。今日はその一歩先を、一緒に見ておきたいのです。
「一部の話」が、まじめな貴院の入り口を曇らせる
国民生活センターが紹介した相談には、10分ほどの診療で1年分の薬代を了承したものの、後からキャンセルできると思っていたら断られた、といった声が並びます。定期購入だと気づかなかった、副作用の説明を受けていない、という訴えもありました。
こうした報道が続くと、患者さんの頭には「オンライン診療は、あとで思わぬ請求が来るかもしれない」という警戒心が残ります。そしてその警戒は、報じられた事業者だけでなく、同じ画面越しに申し込む貴院にも、うっすらと向いてしまいます。
つまりこれは、悪目立ちした一部を責めて終わる話ではありません。業界全体の信頼残高が少しずつ削られていて、その中で「この院は大丈夫だ」と感じてもらえるかどうかが、静かに問われている場面だと感じています。
患者さんは「聞く前」に不安を抱えている
ここで意識したいのは、患者さんは料金や解約の疑問を、なかなか口に出してくれないということです。
診察室でもオンラインでも、「これは定期購入ですか」「途中でやめられますか」とは、聞きづらいものです。聞かないまま申し込み、あとでもやもやが残る。その小さな不信が、口コミや離脱という形で表に出てきます。
だからこそ、貴院のホームページで先回りしておきたいのです。総額でいくらかかるのか、それは1回分か継続契約か、いつ・どうやめられるのか、主な副作用と合わなかったときの対応はどうか。患者さんが不安に思う点を、聞かれる前に書いておく。それだけで、印象は大きく変わります。
正直に打ち明けると、私も前職の美容クリニックでマーケティングを担当していた頃、料金ページを少しでも安く見せたくて、総額や継続条件をあえて小さく載せていた時期がありました。来院数は一時的に増えても、来てから説明でつまずき、不信を招いてかえって遠回りをした。そこで学んだのは、都合の悪い数字ほど先に出したほうが、結局は選ばれるということでした。
透明な情報は、AIにも患者にも信頼として積み上がる
先に見せることには、もう一つ意味があります。
患者さんは今、「〇〇市 AGA オンライン 料金」とAIに尋ねる時代になりました。そのときAIは、料金や条件を隠さず整理しているページを、信頼できる情報として拾いやすくなります。ぼかした表現より、誠実に開いた情報のほうが、AIにも患者さんにも届くわけです。
医療広告ガイドラインの範囲内でも、料金や解約条件、リスクの説明は、むしろ積極的に書いていける部分です。効果を大きく語るのではなく、費用と手続きを正直に開く。その一つひとつが、貴院の誠実さの証明になっていきます。
派手さはありません。けれど、こういう報道が出たときこそ、慌てて隠すのではなく、静かに情報を開いておく。私も同じ場面で先に開ききれず遠回りしたからこそ、院長先生と一緒に、患者さんが安心して申し込める入り口を整えていきたいと思っています。
「オンライン診療や自由診療の料金ページを、ガイドラインの範囲内でどこまで開いていいか分からない」と感じられた院長先生は、ぜひ一度ご相談ください。医療現場歴10年の伴走者として、貴院の料金・解約条件の見せ方から、患者さんの不安に先回りするページづくりまでお手伝いします。お問い合わせよりお気軽にご連絡ください。
出典: ヒフコNEWS「ニキビ、AGA、痩身目的のオンライン診療で定期購入トラブル、処方薬が意図せず届く相談が相次ぐ、国民生活センターが注意を促す」(2026年6月26日公開、星良孝氏、https://biyouhifuko.com/news/japan/18409/ )、国民生活センター「ニキビ、AGA治療や痩身目的等のオンライン診療のトラブルにご注意-処方薬の定期購入にかかるトラブルが目立ちます-」(2026年6月23日公表、https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20260623_1.html )、厚生労働省「医療広告ガイドライン」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000206553_00012.html )

中村崇雄メディカルサイン代表
20代をWeb業界で、30代を美容クリニックの広報・マーケティング担当として過ごす。2023年にメディカルサインを創業し、「Webと、AIに詳しい人が、院内に一人いる」状態を月額で実現するパートナーとして、医療現場のとなりで伴走している。
プロフィールを見る →