銀座一丁目に韓国発クリニックが5月25日に新規開業——多国籍化する美容医療と、貴院が今日問い直したい『うちらしさ』
2026年5月26日、ヒフコNEWSが『美容医療は一国に収まらない時代に入ったのか』と題したコラムを配信しました。前日の5月25日、東京都中央区銀座一丁目に韓国ソウル発のオガナセル皮膚形成外科が銀座院を新規開業したという報道です。海外から日本に入ってくる動きと、日本から海外へ出ていく動き。両方が同時に進んでいる状況について、銀座での実感を交えて書きます。

メディカルサインの中村です。
5月25日、銀座一丁目に韓国ソウル発のオガナセル皮膚形成外科が銀座院を開業しました。翌26日のヒフコNEWSで報じられています。代表院長は、日本で美容医師としての実績がある白夏林(ベク・ハリム)氏。私の事務所も中央区銀座一丁目にあります。徒歩で行ける距離なので、業界ニュースというより、近所の話に近いです。
韓国だけじゃない。中国も日本市場を見ている
ヒフコNEWSによれば、韓国国内では「工場系」と呼ばれる大量施術型のクリニックが増え、施術の低価格化が進んでいるそうです。単価がまだ崩れていない日本へ、ブランドと手技を持ったまま来る、という狙いがあるようです。
これは私の実体験ですが、以前、中国の大手美容クリニックチェーンのオーナーと医師の方々と会食する機会があり、テーブルに日本市場担当のマーケターが同席していました。仮にAさんとします。日本在住経験があり、日本語も堪能。「日本市場への進出も考えている」と話していました。
中国の大手は、表に見える開業ニュースの前段階で、すでに日本語が話せる担当者を置いて銀座のクリニックを観察しています。今回の銀座一丁目の開業は、表に出た一例に過ぎないと考えるのが自然です。
日本→海外も、思っている以上に進んでいる
逆方向の動きにも触れておきます。SBCメディカルグループは、ベトナム・ホーチミンで湘南美容クリニック ベトナム院を運営し、2024年11月にシンガポール拠点を買収。さらにタイ・バンコクのBLEZクリニックに美容皮膚科セクションを2026年6月開設、と発表されています。東京美容外科は2024年4月にUAEのドバイで中東初院を開設、麻生泰先生が主導しサウジ展開も視野に。聖心美容クリニックは2011年から上海進出を始め、2024年3月には新旗艦院「聖心瑞蘭医療美容」を上海でグランドオープンしました。
「韓国から日本へ」の一方通行ではなく、日本も普通に海外に出ています。
院長先生が今日問い直したい2つのこと
ひとつ目。HPの一行目に、「日本人患者を診てきた実績」が入っているか。
患者さんは検索結果のタブを5つ6つ並べて読み比べます。「最新機器を導入」「経験豊富な医師が在籍」だけだと、海外発クリニックのHPと差が出ません。差が出ないと、料金とアクセスで選ばれます。資本力勝負になり、海外勢が得意な領域です。
代わりに入れたいのは、「日本人の肌質に合わせた施術選択にこだわって◯年」「日本人の美意識に合う美容医療を◯年続けてきました」のような、日本人患者を診てきた、という軸です。韓国や欧米の美容医療で重視される、はっきりとした変化や仕上がりとは別の、日本人向けに調整されてきた医療がある、ということが伝わる一行があるかどうかで、検索結果からの選ばれ方は変わります。
ふたつ目。HP全体の「誠実さ」が、海外発の派手なHPと並んだときに伝わるか。
海外発のクリニックは、ビフォーアフターを大きく見せる、ランキングや効果保証を打ち出す、といった派手な訴求に傾きがちです。日本のルールに合わせる調整が間に合わないまま開業すると、なおさらです。
患者さんは医療広告ガイドラインの名前まで知っているわけではありません。けれども、「煽ってこないHP」「効果を保証してこないHP」「症例写真を派手に見せないHP」を見ると、「ちゃんとしている」「信頼できそう」と直感で感じます。これは日本で長く診療されてきた院長先生のHPが、自然に持っている強みです。
派手な訴求をしないこと自体が差別化になる時代に入っています。
「銀座にある」というだけでは、選ばれる条件として弱くなってきています。「日本人患者を診てきた実績」と「派手すぎない、誠実なHP」。この2点が気になられた院長先生は、ぜひ一度ご相談ください。医療現場歴10年の伴走者として、貴院HPの言葉、カウンセリング動線、LINE運用までを一本につないで整える支援を行っています。お問い合わせよりお気軽にご連絡ください。
出典: ヒフコNEWS「美容医療は一国に収まらない時代に入ったのか」(星良孝編集長、2026年5月26日配信、https://biyouhifuko.com/news/column/17955/ )、湘南美容クリニック ベトナム院公式ページ、ARAB NEWS「東京美容外科が初の中東クリニックを開設」、聖心美容クリニック「海外旗艦院(上海)3/11に開院」(2024年3月)、厚生労働省「医療広告ガイドライン」公式ドキュメント

中村崇雄メディカルサイン代表
20代をWeb業界で、30代を美容クリニックの広報・マーケティング担当として過ごす。2023年にメディカルサインを創業し、「Webと、AIに詳しい人が、院内に一人いる」状態を月額で実現するパートナーとして、医療現場のとなりで伴走している。
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