美容外科医は6年で2.5倍超——競争激化で問われる貴院の専門性の見せ方
2026年6月4日、美容医療専門メディア『ヒフコNEWS』の連載が、厚生労働省の統計をもとに美容外科医の急増を報じました。2018年の678人から2024年には1720人へ、6年で2.5倍超。しかもそのほとんどが診療所勤務で、平均年齢は41.2歳まで下がっています。競合が増え、患者さんからは『どの先生を信頼すべきか分からない』市場になりつつあるいま、貴院の専門性をどう見せるかを一緒に考えます。

クリニックのWEB集患や情報発信を支援しているメディカルサインの中村です。
2026年6月4日、美容医療の専門メディア「ヒフコNEWS」の連載で、美容外科医の増加を整理した記事が公開されました。厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師統計」をもとにした内容で、美容外科を主たる診療科とする医師は、2018年の678人から2024年には1720人へ。6年で2.5倍を超えたと報じられています。
美容外科に限った話に見えるかもしれませんが、この数字は、美容皮膚科や自費診療を扱う貴院の集患環境にも静かにつながっています。今日はこの報道を受けて、院長先生と一緒に考えたいことを整理します。
増えているのは「医師」で、しかも若い
統計の中身を、もう少しだけ見てみます。
医療施設で働く医師全体は、2018年から2024年で6.1%の増加でした。これに対して美容外科は153.7%増。直近の2022年から2024年だけでも37.9%増えています。同じ2年間の医師全体の伸びは1.1%でしたから、突出した勢いです。
特徴はもう二つあります。一つは働く場所です。美容外科医1720人のうち1701人が診療所勤務で、病院はわずか19人。つまり増えた医師のほとんどが、貴院と同じ「クリニック」という土俵に立っています。
もう一つは年齢です。医師全体の平均年齢が50.6歳へ上がるなか、美容外科だけは45.0歳から41.2歳へ下がりました。新しいクリニックが増えている実感は先生方もお持ちだと思いますが、その裏側で、担い手の医師そのものが急増し、若返っている。これが統計の示す姿です。
患者さんから見ると「選べない」市場になっている
供給が増えること自体は、市場が広がっている証拠でもあります。ただ、報道が指摘していたのは、その先の問題でした。
美容医療には学会や資格が複数あり、どの資格がどの水準を示すのか、外からは分かりにくい。つまり患者さんの目には、クリニックが増えるほど「どの先生が信頼できるのか、判断する物差しがない」市場に見えている、ということです。
物差しがないとき、人は分かりやすいものに流れます。価格、広告の派手さ、SNSのフォロワー数。けれど、その土俵で張り合うのは、資本力のある大手チェーンの得意分野です。
私も前職の美容クリニックでマーケティングの責任者をしていた頃、近隣に競合が開院するたびに割引やキャンペーンの打ち出しで張り合おうとして、利益と現場の体力を削っただけで終わった経験があります。効いたのはその後に取り組んだ、医師の経歴と治療への考え方を正直に書き直すことでした。
貴院の「物差し」を、貴院のページに置いておきたい
患者さんの側に判断の物差しがないなら、貴院のホームページにその物差しを置いておく。競合が増えるこの局面で、先生と一緒に整えていきたいのはこの一点です。
具体的には、次のような情報です。
経歴と研鑽の中身。 出身大学や所属学会の名前だけでなく、どの領域を何年診てきたか、いまも何を学んでいるか。初期研修後すぐ美容医療に進む「直美」が話題になるいまだからこそ、歩んできた道筋そのものが信頼の材料になります。
リスクと限界の説明。 できることだけでなく、できないこと、起こりうる副作用やダウンタイムを先に書く。医療広告ガイドラインでも、自由診療の広告にはリスクや副作用などの併記が求められています。規制への対応と信頼づくりが、ここでは同じ方向を向いています。
治療をおすすめしない基準。 「この状態の方には、この施術をおすすめしません」と書けるクリニックは多くありません。だからこそ、書いてあると際立ちます。
派手さはありませんが、こうした一次情報は検索でも生成AIでも拾われやすく、なにより読んだ患者さんの「この先生に相談したい」という気持ちにつながります。競合が倍に増えても、貴院の経歴と考え方は誰にも真似できません。
「自院の専門性をどう言葉にすればいいか分からない」「ガイドラインに触れない範囲でどこまで書けるのか不安」と感じられた院長先生は、ぜひ一度ご相談ください。医療現場歴10年の伴走者として、貴院の強みの棚卸しから、医療広告ガイドラインの範囲内で最大限に伝わるページづくりまでお手伝いします。お問い合わせよりお気軽にご連絡ください。
出典: 厚生労働省「医師・歯科医師・薬剤師統計」(隔年実施。2024年統計の診療科別医師数より。https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/33-20c.html )、ヒフコNEWS「美容外科医は6年で2.5倍超 美容医療は専門分野としてどう見られているのか【連載・美容医療流入】」(2026年6月4日公開、https://biyouhifuko.com/news/column/18074/ )

中村崇雄メディカルサイン代表
20代をWeb業界で、30代を美容クリニックの広報・マーケティング担当として過ごす。2023年にメディカルサインを創業し、「Webと、AIに詳しい人が、院内に一人いる」状態を月額で実現するパートナーとして、医療現場のとなりで伴走している。
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