AI要約時代でも、真似できないサイトコンテンツを積む
「AIが要約する時代だから、ホームページは力を入れなくていい」。そんな声も耳にします。実際、SNSだけで集患できているクリニックもあります。けれどSNSだけに頼るのは、思いのほかリスクをはらんでいます。先日のコラムの続きとして、今日はAIに要約されても真似されない、貴院だけのサイトコンテンツの積み方を、院長先生と一緒に考えます。

クリニックのWEB集患やサイトコンテンツづくりを支援している、メディカルサインの中村です。
先日のコラム「SEO業者に頼る時代の終わり、評判の良い医師になること」で、これからは評判の良い医師になることが土台になる、とお伝えしました。今日はその一歩目として、貴院のホームページに何を積んでいくかを、一緒に見ていきたいと思います。
最近、「AIが要約してくれる時代だから、ホームページに力を入れなくていい」という声を耳にします。実際、SNSだけで患者さんを集められているクリニックもあります。それ自体はすごいことです。
SNSだけに頼ることの、見えにくいリスク
ただ、SNSだけに軸足を置くのは、少し心配な面もあります。
SNSは強力ですが、自分の土地ではなく、借りている場所です。次の新しいサービスが台頭したり、利用者のSNS離れが進んだり、運営側の仕様変更で急にリーチが落ちたり。いつ、どう変わるのかは、誰にも予想できません。私も前職で力を入れていた媒体が、仕様変更で表示のされ方が変わり、届く数が一気に落ちた経験があります。
だからこそ、集患の土台は、自分の資産であるホームページに置いておきたいのです。とはいえ、ホームページ「だけ」に頼れば検索エンジンへの依存が残るのも事実です。自分の資産に軸足を置きながら、SNSで広げる。その両輪が現実的だと考えています。
AIに要約されても、真似されないコンテンツとは
では、ホームページで何を発信するのか。ここで一つ、大事なポイントがあります。
AIは、どんな情報でも要約します。ですから目指したいのは「要約されないコンテンツ」ではなく、「要約だけでは価値が伝わりきらない、貴院にしか出せない一次情報」です。誰でも書ける一般的な解説は、AIがまとめれば十分で、わざわざ貴院を訪ねる理由になりません。
たとえば症例写真です。写真そのものはどの院にもあります。けれど、その一枚に院長先生ご自身の詳しい解説を添えるとどうでしょう。なぜこの治療を選んだのか、経過で何を診ていたのか、患者さんにどう説明したのか。この「現場の思考」は、他院には真似できません。
ここで、忘れてはいけない点もあります。症例写真、いわゆるビフォーアフター写真は、医療広告ガイドライン上、施術内容・費用・主なリスクや副作用の説明を併せて示すことが求められます。この条件を満たさない掲載は、規制に触れる危険があります。
つまり「詳しい解説を添える」ことは、貴院だけの資産になると同時に、ガイドラインを守るための条件でもあるのです。丁寧に解説を積むことが、そのまま安心と差別化の両方につながります。
派手な更新より、一枚の誠実な解説を
一度にたくさん書く必要はありません。派手にページを量産するより、一つの症例に、誠実な解説を一つずつ積んでいく。その地道な蓄積が、AIにも患者さんにも「信頼できる情報源」として伝わっていきます。
次回は、その情報を届ける「発信する医師」の話——知名度と評判の高め方を、一緒に考えていきたいと思います。なお、クリニックのSEO全体の地図は、クリニックのSEO完全ガイドに整理しています。
「症例の解説を、ガイドラインの範囲内でどう書けばいいか分からない」と感じられた院長先生は、ぜひ一度ご相談ください。医療現場歴10年の伴走者として、貴院だけの一次情報の言語化から、医療広告ガイドラインに沿ったページづくりまでお手伝いします。お問い合わせよりお気軽にご連絡ください。
出典: 厚生労働省「医療広告ガイドライン」および「医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書」(ビフォーアフター写真等を掲載する際の限定解除の要件について、https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000206553_00012.html )

中村崇雄メディカルサイン代表
20代をWeb業界で、30代を美容クリニックの広報・マーケティング担当として過ごす。2023年にメディカルサインを創業し、「Webと、AIに詳しい人が、院内に一人いる」状態を月額で実現するパートナーとして、医療現場のとなりで手を動かしている。
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